chibaccho's diary

デジタル畳職人で猫グッズも作る人の雑記 ち畳工房・ち音楽堂(http://www.c-ongaku.com)

本質を見抜く力

アマゾンからのお勧めメールでまたついつい買ってしまったんだけど、今回も唸らせられる内容で興味深く読んでいる最中の養老孟司さんの新刊です。
エネルギー問題の章では江戸幕府の末期に木を切り尽くして、エネルギー問題に直面していたと推測されることに触れてます。歴史学では見えてこない物から見た事実、昔から人類はエネルギーを消耗して文明を滅ぼしてきたのでは?と言う話も、とても説得力があります。いつかは枯渇するエネルギー源、考えれば分かることのはずなのにそれを無視して発達する文明・・・。現在も文明の末期に近づきつつあるのでは?というエネルギー状況で、それをどう克服していかなければならないのか、深く考えさせられる内容です。
その他にも温暖化、水不足、食糧の問題、これらを概念ではなくモノ、データに則して考えれば本質が見えてくると言う、ものの見方、日本の見方が変わる一冊です。

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546)

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546)